海外FX業者は、多数存在します。
日本語に対応している業者だけでも30社以上あります。
海外FXを利用する上では【出金拒否/資金持ち逃げ】のリスクがあります。
『海外FX』というサービスを利用する上で、避けるべきリスクであり、危険性の高い業者の利用を避け、安全性の高い業者を利用することで、充分に避けることが可能なリスクです。
本記事では、安全性の高い業者、危険性の高い業者の見分け方として、業者の信頼性を計る基準をまとめました。
海外FX業者/危険性を計る指標
海外FX業者の安全性、危険性を計る指標は6つあります。
- 運営歴
- ライセンス
- 資金管理体系
- 保険の加入
- 公式サイトの情報開示量
- 資金力
これらの要素高い水準で満たす業者を選択すれば、『詐欺業者/悪徳業者』を避けることは可能です。
同時に、倒産リスクの低い、安全な業者を利用することができます。
①運営歴
会社が運営されてきた実績としての【運営歴】は最も客観的に測れる指標です。
資金を預け入れ、また資金を引き出す『金融』の分野では、顧客に利用されてきた年月、倒産せず安定的に運営されてきた実績は、大きな意味を持ちます。
当然のことながら、運営歴は長ければ長い方が望ましく、海外FX業者としては、10年の運営歴があれば充分な年数です。
少なくとも5年以上の運営歴がないと、『運営歴による信頼性がある』とはみなせません。
②ライセンス
「金融ライセンスを取得しているか?」「どの金融ライセンスを取得しているか?」は大きな指標となります。
ライセンスによっては、信託保全の義務、AML(アンチマネーロンダリング)の厳格な基準が設けられているものもあり、日本の金融庁の認可を受けるよりも取得が難しいライセンスも複数存在します。
日本の金融庁の管理体制、認可の際の審査基準は、国際的な評価は高くはありません。
2008年にFATF(Financial Action Task Force/マネーロンダリングに関する国際的な金融活動作業部会)による日本の金融庁に対する審査結果は、29カ国中24位と、非常に低い評価でした。
日本の金融庁による認可よりも、厳格で、国際的な評価が高い国の例として、イギリス、キプロスの2カ国が挙げられます。
イギリスのFCAライセンスは、世界最難関の金融ライセンスと言われており、取得にあたっての審査、取得後も定期的な監査が入ります。
同様にキプロスのCySECライセンスも、厳しい審査基準をクリアしないと取得できません。
上記2種類の金融ライセンスを取得している海外FX業者は存在します。
世界的に評価の高い金融ライセンスを取得していることは、安全性の向上に繋がります。
倒産リスクは0とは言えませんが、『資金持ち逃げリスクは0』と言えます。
また、規約違反以外の出金拒否もありえません。
日本で海外FX業者を利用する上での必須知識として、海外FX業者の運営体制の知識があります。
海外FX業者は、複数のグループ会社に分けて運営されている業者が多いです。
運営母体や、グループ会社がFCAライセンスや、CySECライセンスを保有していても、日本人顧客を管理する会社は、信頼性の低いライセンスしか保有していない、というケースは多々あります。
理由としては、日本の金融庁の圧力を避ける為です。
日本の金融庁は、国外の住所が登記されている外国の企業に直接圧力をかけることはできません。
しかし、その国の登記住所のライセンス発行元を通じて圧力をかけることはできます。
例として、オーストラリアのASICライセンスを取得して運営している業者があったとします。
日本の金融庁は、日本の企業に儲かって欲しいので、日本人には、日本のFX業者を利用して欲しい、という狙いがあります。
そこで、日本の金融庁は外国の企業に直接働きかけられないので、オーストラリアのASICライセンス発行元に働きかけます。
ASICライセンス発行元であるオーストラリア証券投資委員会がライセンス保有会社に日本市場から撤退するよう勧告します。
こういった事例は、過去に何度も実際に起きています。
日本のトレーダーにも、自社サービスを利用して欲しい海外FX業者は、日本の金融庁の圧力を躱す為に、日本の金融庁と繋がりの薄い国の金融ライセンスを保有し、運営母体と日本人管轄の会社を切り分けて運営する、という会社が多いです。
特に、運営母体が高信頼ライセンスを保有している業者は、この傾向が強いです。
資金管理体系
資金管理体系も安全性、危険性を計る指標になります。
分別管理に加えて、信託保全も行っているのが望ましいです。
先述したFCAライセンスは、【信託保全の義務】も課せられていますが、日本人顧客は管轄外の為、日本人顧客は【分別管理のみ】というケースもあります。
日本人顧客も信託保全で守られる業者の一例としてAXIORYという海外FX業者は、信託保全で管理されています。
『分別管理』を謳っている海外FX業者は多数ありますが、預け入れ先の銀行名を開示している業者多くはありません。
預け入れ先金融機関の開示を行っている業者は、安全性は高まります。
保険の加入
FX業者が、会社として保険に加入していることで、安全性は高まります。
会社が倒産した際に、預け入れ資金の補償がされる保険や、顧客一人あたり〇万ドルまでは補償される保険があります。
業者が保険に加入していることで、万が一のリスクに備えられます。
しかし、これらの保険も、『日本人は対象外』というケースもあります。
公式サイトの情報開示
会社の正式名称や所在地、会社資金や、ライセンス証明書などの情報開示は、安全性の向上に繋がります。
情報は開示されていればいるほど企業としての透明性は高まりますが、ライセンス元の開示制限によっては、開示できない情報もあります。
また、セキュリティ上の理由で開示できない情報もあります。
しかしながら、ライセンス名、ライセンス番号は開示すべき情報です。
新興業者の公式サイトに『FCAライセンス取得』という文言のみが記載されていたとしても、当然ながら信用できません。
信頼性が不明な業者で、本当にライセンスを取得しているか確認したい場合は、ライセンス元のWebサイトにて、確認をとった方が良いです。
公式サイトに記載がなく、どうしても確認したい情報がある場合は、公式サポートに問い合わせてみましょう。
返答可能な内容であれば、情報が確認できる上に、サポートの品質も確認できます。
資金力
資金力の多い会社は、倒産リスクが低く、資金持ち逃げのリスクが下がります。
会社の資本金を開示している業者もありますが、データが古いことが多く、そもそも資本金を開示していない業者もあります。
また、開示している数字の真偽が不明な場合や、数字だけ見せられても信用できない、ということもあるかと思います。
サービス内容から、会社の資金力をおおまかにですが推測することが可能です。
会社の資本金が多い会社、資金力のある会社には共通する傾向があります。
② 投資商品数が多い
③ 入出金方法の種類が多い
④ サポートの対応言語が多い/サポートの対応時間が長い
会社の経営状況等は、利用者には実際のところはわかりません。
資本金、資本力が大きければ絶対に大丈夫、とも言い切れませんが、上記の内容はFX業者の資金力を見抜く目安にはなります。
危険な海外FX業者は利用する必然性はない
前項で紹介した安全性を高い水準で満たす海外FX業者は、複数社存在します。
具体例としては、以下の海外FX業者です。
AXIORY
iFOREX
Exness
上記の業者は、非常に安全性が高く、信頼できる海外FX業者です。
また、取引環境も優良であり、多くの日本人トレーダーに利用されている業者でもあります。
危険を冒してまで、新興業者を利用する必要性、必然性はありません。
新しいブローカーは、歴史のある古い業者に信頼性で勝つことはできません。
運用歴だけは、絶対に追い越すことはできません。
新しいブローカーは、実績のある業者よりも良いサービスを提供することでしか、顧客を獲得する手段がありません。
しかし、上記のFX業者は、非常に高い水準の取引環境を既に整えています。
新しいブローカーの入りこむ余地は非常に薄いです。
過去の例として、【非常に高額な口座開設ボーナス/非常に付与率の高い入金ボーナス】を付与する新興FX業者がありました。
しかし、わずか3ヵ月ほどで、新規口座開設は停止され、利益の出金がされたのかも不明、という業者がありました。
今後、悪徳業者でも、詐欺業者でもない、まともな業者が日本市場に進出してくる可能性もありますが、あなたが人柱になる必要はありません。
日本人顧客に利用された運用実績が年単位で積み重なるまで静観してからの利用でも遅くはありません。
繰り返しになりますが、安全性の高い業者で取引環境の整っている海外FX業者は、既に出揃っています。
聞いたことのない海外FX業者、知名度の低すぎる海外FX業者、豪華過ぎるボーナス提供のある海外FX業者、トレーダーに有利すぎるスワップポイントの海外FX業者などを勧めてくる人、サイトには注意を払う必要があります。
手前味噌ではありますが、当サイトは【安全性】を最重要項目として、海外FXに関する情報共有を目的としたサイトです。
安全性の高い海外FX業者を利用したい方は、当サイトの別の記事も参考にしていただければ幸いです。
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